赤旗事件(あかはたじけん)
別名「錦旗館事件(きんきかんじけん)」。1908(明治41)年6月に起こった社会主義者弾圧事件。「大逆事件」の伏線になったと言われる。東京神田の「錦旗館」で、山口義三(号は孤剣)の出獄歓迎会を行った際、「無政府共産」と書いた赤旗を押し立てたため、警察が弾圧、堺利彦や大杉栄ら13名が検挙された。以後、社会主義者たちは抵抗して、次第に無政府主義化したと言われる。ただ、堺や大杉は投獄中に「大逆事件」が起こり、処刑を免れる運命になった。

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