団平船(だんべえ)
写)曳舟船頭が腹這いになって引っ張る三反帆

熊野川沿いの村々へ、生活物資の運搬を使命としていた、三反帆の河舟(団平船)は、2~3艘で1組となって航行したが、急流の川をさかのぼるのが大変であった。特に、風のない時や逆風の時は、人が川底や両岸の川原を這(は)いながら引っ張った。想像を絶する重労働で、曳舟(ひきふね)船頭といわれる、限られた地域の人々が高給で担(にな)っている場合も多かった。

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