「復命書(ふくめいしょ)」に記された顕明
写)「復命書」の下書き。

真宗大谷派(東本願寺)は、「大逆事件」の裁判が進行中、顕明の行状(ぎょうじょう)などを調査するべく調査員を派遣、顕明と繋(つな)がりがあった人々から聴き取りをしていた。派遣されたのは南林寺(なんりんじ)住職藤林深諦(ふじばやし・じんたい)、門徒や沖野岩三郎からの聴き取りも記載されていて、顕明の新宮での生活の姿、僧侶としての生き様が綴(つづ)られていて貴重。藤林の顕明に対する同情も伝わってくる。三重県名張市の南林寺から下書きと思われるものが見つかった。本山に上申されたかどうかは不明。

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