「50年の樹」
丹鶴城天守跡への登り口、石段左側に、「50年の樹」説明版が立っている。平成8年1月に植樹とともに立てられたもので、次の表記がある。-「日本が、太平洋戦争に敗れた五十年前、この世に生を受け、戦後五十年の歴史を平和の中に歩んできた我ら。永遠の平和を祈念し、ここに新宮の街の発展を願い、ここに植樹す。昭和三十三年三月 千穂小学校卒業生有志」。団塊の世代より上の世代、敗戦の年の生まれの面々。千穂小学校では中上健次の1年先輩、クラスは3組しかなく生徒数の一番少ない世代。植樹した緋寒桜(ひかんざくら)は、当地では一番早く2月中ごろには、濃いピンク色の花弁を付ける。

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