一階のその他の部屋
佐藤邸には、応接室南側の廊下(奥側階段に通じる廊下)を隔ててさらに南側に「台所」「食堂」「3畳和室」「4畳半和室」「浴室」があった。いまも館に残っているのは「台所」「食堂」部分だけで、そこを一室にして現在「事務室・小応接室」として使っている。過日ここを訪れた作家の瀬戸内寂聴(せとうちじゃくちょう)は、はじめて春夫邸を訪れたとき、春夫はこの勝手口で、水道屋と一緒に工事していた姿にめぐり合ったと言い、往時(おうじ)を懐かしがっていた。その他に「書庫」「収蔵庫」を設けている。

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