評論家山本七平(やまもと・しちへい)のゆかり
1970(昭和45)年山本書店から出版された、イザヤ・ベンダサン著「日本人とユダヤ人」が大ベストセラーとなり、翌年大宅壮一ノンフィクション賞を受賞して話題となる。 やがて、著者のイザヤ・ベンダサンが山本七平(1921-1991)の別名であることが判明。数多くのエッセイや研究書を刊行、「山本学」と称される独自な評論活動を展開。 七平は東京の生まれであるが、父山本文之進(ぶんのしん)・母八重(やえ)は三輪崎の出身。両親ともに熱心なクリスチャンで、幼少のころから聖書に親しんだ。「大逆事件」で刑死した大石誠之助の兄、玉置酉久(とりひさ)は親族。自伝に「静かなる細き声」、評伝には「怒りを抑えし者」(稲垣武著)がある。

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