成育の家跡の板碑(いたひ)
熊野病院跡がまだ残っていたころ、1978(昭和53)年に建立された春夫「成育の家跡」の板碑(いたひ)の案内板。門弟の中谷孝雄(なかたに・たかお)が揮毫(きごう)し、表に「佐藤春夫成育の家の跡」、裏面に明治二十九年冬、父が病院を新築したため、この地で成育し、「田園の憂欝(ゆううつ)」もここで完成したことなどが書かれている。現物は、いまは佐藤春夫記念館に保管されている。1996(平成8)年3月、歩道脇に活字の案内板が立てられている。

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