解説版
「1911年、この熊野の地で、「天皇暗殺を企(くわだ)てたとする「大逆事件」のために、死刑2名無期懲役4名、都合(つごう)6名の人々が犠牲になった。  ・大石誠之助(1867-1911) ・成石平四郎(1882-1911)  ・高木 顕明(1864-1914) ・峯尾 節堂(1885-1919)  ・成石勘三郎(1880-1931) ・崎久保誓一(1885-1955) 大平洋戦争後、この事件は自由思想弾圧のための国家的陰謀(いんぼう)である真相が判明し、かれらはその犠牲者であった。 これらの人々は、必ずしも同じ思想を有していたわけではないが、熊野独特の進取(しんしゅ)精神や反骨(はんこつ)の気風のなかで、平和・博愛・自由・人権の問題においては、むしろ時代の先覚者(せんかくしゃ)であった。こうしたかれらの志(こころざし)は、いま、熊野に生きるわれわれにも当然受け継がれるべきもの、受け継がなければならないものと確信する。        「大逆事件」の犠牲者を顕彰する会」

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