新宮歌謡
雨情の作った「新宮歌謡」は、一番は「神倉山」、二番は「海は荒波寄せては返す波も王子ケ浜にうつ」である。この時紀伊半島を放浪していた雨情は、煙草銭(たばこせん)にも事欠いていたと言う。新宮の文化人杉本義夫の世話になり、そのお礼にと書いたのが、十章からなる「新宮歌謡」である。

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