新宮駅構内には記念碑が設置
新宮駅正面の御燈祭りの「上り子像」の隣に、次のような碑文がある。 「かつて筏に組まれて熊野川を下った木材は新宮より帆船で江戸に搬出された。明治以降、地元木材界は大型船による台湾方面への輸送を企て、天然の良港勝浦への鉄道建設を開始した。難工事の末に1912(大正元)年12月の勝浦・三輪崎間仮開業を経て翌1913(大正2)年3月1日には新宮駅までの正式開業に至り、紀南で初の鉄道が地元資本により誕生。以降20年余り、木材輸送と観光を中心に当地方の産業文化発展に寄与した。1934(昭和9)年、国有化により「紀勢中線」とされ、東西への延長を重ねて紀伊半島一周鉄道の礎となり、紀南の更なる発展につながった。ここに地域先人の功を讃え開業百周年を祝うものである。 2013年3月1日 熊野の鉄道100年を祝い未来を考える実行委員会 記」

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