正月興行
正月興行と言えば、戦後しばらくして、劇場横の空き地(この説明版のモータープールの辺)に必ずサーカスがやってきて、人々を虜(とりこ)にした。急あつらえのテント張り、団員もそこに寝泊まりしていた。時々、入口のテントを上げて中の様子を垣間見させた。曲乗りするオートバイの轟音(ごうおん)が、通りまで凄(すさ)まじく響いた。割合、数ケ月の興行で、関係者の子弟が小・中学校にしばらく通うことも多かった。

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