佐野ノ岡
「万葉集」巻三に、山部赤人(やまべのあかひと)の歌として「秋風の 寒き朝明(あさけ)を 佐農(さぬ)の岡 越ゆらむ君に 衣(きぬ)貸さましを」に出ている「佐農の岡」が佐野の岡を指すかどうかは異説の多い所。「紀伊続風土記」は「村の未(ひつじ)の方五町許(ばかり)街道より上の方にあり」として、土地の者は「岡」とだけ呼んでいると伝え、この和歌を引いている。

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