三本杉遊廓
公娼設置に際して、「大逆事件」で犠牲になった大石誠之助や高木顕明が強く反対したことはよく知られている。大正13年には町に廃娼(はいしょう)運動が起こり、14年には日本矯風会(きょうふううかい)の林歌子が来訪して、浮島遊廓を視察、廃娼講演を行ったりしているが、その翌年には、廃娼運動展開中に運動員が暴漢に襲われるという事件も起きている。娼妓の遊廓外への外出が自由になったのは昭和8年5月。昭和14年11月浮島劇場が杮(こけら)落しされ、繁昌を極める。

戻る