徳富蘆花(とくとみ・ろか)等との交友
写)徳富健次郎著「みみずのたはこと」

徳富蘆花に「みみずのたはこと」という随筆集があって、その中の「過去帳から」の章に「暁斎画譜(ぎょうさいがふ)」の一文がある。李俊が蘆花に「暁斎画譜」を送ったらしく、そこで語られる安達(あだち)君は李俊がモデル。蘆花は書いているー「安達君は医学士で紀州の人であつた。紀州は蜜柑(みかん)と謀叛人(むほんにん)の本場である。」「安達君は此不穏(このふおん)な気の漂ふ国に生まれたのである。」と。あまりにも早い才能の喪失を嘆いている。

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