大浜での連合運動会
写)大浜での連合運動会風景

明治20年12月12日、新宮町内の小学校連合運動会が初めて王子ケ浜(大浜)で開かれ、見物や応援の人々で大変な賑(にぎ)わい、毎年秋の年中行事として定着していった。まさに町内上げての一家団欒の行事。明治36年の新宮第一、第二、第三、男子高等、女子高等の五校連合運動会のプログラムが残されているが、朝5時半に速玉神社集合、高張り提灯(ちょうちん)を先頭に行進、町内約4キロを巡って大浜に到着、各競技、男子の徒手体操や女子のダンスなど集団演技も行われた。当日は街中が静まり返るほど大浜へ人出が多く、新宮鉄道では臨時の停車場を設けて客を捌(さば)いたほどだと言う。大正11年まで37年間続いたが、生徒数の増加や運動種目の進歩などで、各校独自の運動会となっていった。

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