和貝夕潮(わがいゆうしお)の墓
和貝彦太郎(号夕潮・1884-1965)は、佐藤春夫の文学的な師匠格。新宮の明星調の和歌を広めるのに貢献。明治43年上京、「スバル」に和歌を発表、石川啄木らと編集にも関与。「大逆事件」の弁護をした平出修(ひらいでしゅう)事務所に勤め、同事件の膨大な記録を筆写、それを啄木が夜を徹して読破、啄木晩年の思想転換に大きな影響を与えたことは有名。新聞記者などをしたが、病気のため帰郷。その後の新宮短歌界に尽力。大逆事件50年では、地元の実行委員長を務めた。

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