大王地にある「養老館」
初代宮本忠治郎のあとを鉄之助が継ぎ、夫人が美濃の出身であったので美濃屋の愛称で呼ばれた。「大逆事件」で検挙される成石勘三郎が、弟平四郎がいつも世話になっているからと、ここで大石を接待したが、その際「やるべし、やるべし」と呼応したことが逮捕のきっかけとされる。勘三郎は大石には二三度しか会っていない。幸徳秋水がここで大石と酒を酌み交わしたという確証はない。 辻原登の小説「許されざる者」では、主人公槇隆光が、永野夫人と逢瀬を重ねる重要な舞台。

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