新宮キリスト教会の献堂式
ヘール兄弟(A・DヘールとJ・Bヘール)の日本での伝道は、開拓精神に支えられていたとされるが、教会堂を自力で建築し最初に献堂式を上げたのは、新宮教会。1884(明治17)年6月10日のこと。大石誠之助の兄大石余平の力が大きかった。やがて、A・Dヘールは新宮教会の父、J・Bヘールは田辺教会の父と呼ばれるようになる。誠之助も大阪から祝いのことばを伝えるために新宮での献堂式に参列している。この年、誠之助も大阪西教会の最初期の受洗者のひとりとして受洗していた。受洗名簿のようなものは残っていないが、後の人々に語り伝えられている。誠之助は9月には、同志社英学校に入学している。あと、東京から駆けつけたのが串本出身の神田佐一郎(かんださいちろう)。


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