御渡社(おわたりしゃ)
写)明治期の御渡社

山際地(やまぎわじ)の龍鼓の滝のすぐ下、渡御前神社(わたりごぜんじんじゃ)は、通称「御渡社」、「神武さま」の愛称。町名としての御渡町もあった。 明治期の郡の役人らは、2月11日の紀元節と4月3日の神武天皇祭には、一同礼服姿でこの渡御前神社に参拝した、神武天皇が祭神であったから。祭礼には奉納の獅子舞や、舞踊や相撲など、露店も出て賑わった。しかし、明治40年7月の神社合祀(じんじゃごうし)によって、速玉神社境内の「新宮神社」に合祀された。 境内の規模は小さくなったものの、地域の人々に支えられて、跡地が保存され、1971(昭和46)年地元有志により社殿が再建、氏神として復活している。


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