消えた桜田百衛(さくらだももえ)の顕彰碑
写)「明治文学」創刊号に載った柳田泉の桜田百衛紹介の論考

明治の世になって、まだ新しい文学(「近代文学」)が花開く前、明治10年代に自由民権運動が全国に澎湃(ほうはい)として起こった。そういう世相を反映したのが「政治小説」と言われるジャンル。西欧小説の翻訳や翻案というものも盛ん。そういう「政治小説」の草分けと言われるのが百華園(ひゃっかえん)主人の号を持つ桜田百衛。出世作、代表作は「仏国革命起源 西洋血潮小暴風(にしのうみちしおのさあらし)」。その桜田は東京の友人(中村菊也)宅で逝去、享年25歳。後年、その友人は故郷新宮に帰省、友人らの手で南谷の地に、顕彰碑が建てられたというが、いまはその所在は分からなくなっている。


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