佐野の渡り
古来和歌に詠まれている「狭野の渡り」は、現在、旧跡を特定するのは難しいが、佐野川(木ノ川)の渡しとしているのが一般的であるが、現在の紀伊佐野駅近くまでが海で、その辺りとする考証もある。アララギ派の歌人土屋文明はしばしば熊野を訪れているが、昭和17年の「万葉集」の歌枕の地を訪ねる旅では「佐野の渡り」の調査をしている。


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