浮島遊廓のこと
写)浮島遊廓

速玉大社の裏手、相筋三本杉にあった、三本杉遊廓は、明治39年2月開業、木材界の好況を反映して大いに賑(にぎ)わったが、明治45年元日早々、火事で焼失した。町当局は浮島地区に数千坪の土地を造成、通り中央に街路樹を植えて、環境も建物も整備して楼主に貸し付け、大正2年から新たに「浮島遊廓」を開業して繁昌(はんじょう)。戦時下昭和18年には遊廓も営業自粛(じしゅく)、半減して5軒のみの営業となる。戦後の売春防止法の施行によって、浮島遊廓がすべて廃業となるのは、昭和33年4月のこと。


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